夜の彼方から白鳥の啼く声が聞こえる。白鳥は群れをなし遥かシベリアの地から数千キロを渡って越冬にやってくる。稲株の合間で羽を休め、あるいは落ち穂をついばむ鳥たちは、くすんだ秋の色の中で妙に映える白色をしている。 鄙の家で過ごす秋の夜長は、灯油…
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