部屋の明かりを消すと障子から青白く月灯りが差していた。外に出れば四方から虫の声に蛙の声が響き、空にはもち月がふっくらと夏の宵を照らしている。眠れぬ夜の手慰みに思い出し話を書く。 熱帯夜という言葉で真っ先に思い出すのは大学生の頃に同じ研究室の…
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