夢十夜

引越してもう１ヶ月が過ぎたがまだインターネットが開通しない。工事を申し込んだものの三週間ほど音沙汰なし。まぁそんなに急ぐものでもないしということで放ったらかしにしているが、週明けくらいに督促の電話を入れたほうがいいだろうか。ネット環境がそんなものなので携帯の電波に依存することになり通信制限にかかってしまった。制限と言われるとなんだか損な感じがするし実際不便でもあるのだが、そのおかげか家でも本を読むようになった。ガジェット系は好きなのだけど本だけは電子書籍に馴染めない。いまだに紙の本のマテリアリティをこよなく愛している。物理的に部屋の空間を支配するのはまぁ邪魔といえば邪魔なのだが、本に囲まれて生活する感じは何とも捨てがたいし、ページを繰る所作もやはり良い。前回に引き続き『吉里吉里人』を読んでいるが終わらない（下巻までは進んだ）。読みたい本は何気に増えていて、最近はSF小説に興味がある。

あとは久しぶりにTSUTAYAで映画のDVDを借りて観るようになった。せっかくなのでAmazonプライムにもNetflixにも入ってなさそうなものをこの機会に観ておこうと思う。日本の定額見放題サービスは最近のビッグタイトルとかも意外に気前よく流してくれるけれど、過去の名作映画など痒いところに手が届かない感じはある（それでも十分観たい映画は沢山ある）。今週は『ギルバート・グレイプ』と『レインマン』を観た。どちらも90年前後のアメリカ映画で、「グレイプ」はジョニーデップとレオナルド・ディカプリオ、「レインマン」はトム・クルーズと、名だたる俳優の若かりし頃の演技もさながら、プロットもよくできていると思う。

年の瀬を迎えて何となく周りが慌ただしくなってきた気もするができるだけマイペースに生きていこう。最近はよく風邪を引きがちなので体に良いものを食べたい。年末はいつものように実家に帰るのがちょっと楽しみ。