島の春

2月の中ごろに2泊3日で奄美大島を旅してきた。奄美にはLCCも就航したので比較的手頃な値段で旅することができる。宿泊施設は十分な数が無く、オフシーズンでも部屋が埋まりがちだったので早めの予約が良いと思う。気候としては屋久島に近く、訪れた日も曇天で時々雨に見舞われた。海風は少し肌寒く感じられるがそれでも真冬の東京に比べれば格段にあたたかく、少し早めの春を感じることができた。


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奄美大島は2泊3日で回るにはちょっと広い。おそらく加計呂麻も含めて一週間くらいあれば十分に満喫できそうな感じ。今回は北部と名瀬の市街を中心に歩き倒した。島はバス網が割と発達しているので車なしでも回りやすいとは思う。一日目は龍郷の倉崎海岸を望むホテルに泊まる。レストランの夕食で近海産のハマダイのポワレを食べたが、肉厚で期待以上の美味であった。

奄美のビーチは整った砂浜ばかりという訳ではなく、おそらく火成岩由来のゴツゴツした岩がちの浜辺も多い。倉崎海岸は北側が前者、南側は後者でそれぞれ性格の豊かな景観をたたえる。


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2日目は名瀬。奄美大島で一番の繁華街でゆっくりとした日曜日を過ごす。入り海の山に囲まれた狭い土地にコンパクトに収まった街という印象。気が向いたら海を眺めに歩いていける環境はとても良い。昼は定番の鶏飯、夜は居酒屋で郷土料理を頂く(どちらも美味)。島の黒糖焼酎でほろ酔いになり、店の灯りがぽつりぽつりと灯る道を夜の海風に纏われながらそぞろ歩く。まるで夢の中のようにすべてがあいまいになる。

3日目、空港に向かう前に北部のアヤマル岬へ。この日はやっと雲間がきれて晴れの日の海を少しだけ眺めることができた。イソヒヨドリが近くまで寄らせてくれたので写真を撮る。ルリカケスをこの目で見たかったが今回は叶わなかった。いずれにせよやはり短すぎる日程だったので次回はもう少し長めに滞在できたらと思う。


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