波の綾

その人の書く文章が好きだった。感情の波打ち際で、ある時はさざ波のように静かに、ある時は冬の海のように荒くれ、それでいてどんな時も美しい波を見ているような、そんな文章を書く人。

いつしか波打ち際はどこかに消えて無くなってしまったけれど、きっとどこか新しい場所を見つけて、また美しい波を紡いでいて欲しいと思う。

音楽を聴いたり、本を読んだり、時折何かのきっかけでその人のことを思い出して、その人がその人らしく生きられていることを想う。たまたま今日はそういう日だった。


f:id:cuunelia:20200824020446j:image